検査キットの使い方
やさい・くだもの検査キット
キット内容
【キット内容】
▪取扱説明書
▪検査用プレート(5回分×2)
▪処理用チューブ(5回分×2)
▪処理用スポイトキャップ(5回分×2)
【 準備するもの 】
▪はさみ、カッター等
▪楊枝など
検査葉の採取
ウイルス感染が疑われる症状(退緑・黄化)があらわれた葉を採取して検査に使用します。採取したばかりの葉から症状が出ている部分を選び出し、清潔なはさみやカッターで1cm角に切り出してご使用ください。
試験手順
① 検査液の準備
[ 1 ] 処理用チューブのふたを開ける ※中の液がこぼれないよう注意する。
[ 2 ] 検査葉が中の液体に浸るように清潔な棒(楊枝等)で奥まで押し込む。
[ 3 ] 中の検査葉をすり潰すように指先を使って30回ほど揉む。
[ 4 ] 処理用チューブに処理用スポイトキャップを装着する。
➁ ウイルス検査
[ 1 ] 常温に戻したことを確認してアルミパウチから検査用プレートを取り出す。
[ 2 ] 処理用チューブをキャップ側を下にして持ち、処理液をキャップ側にためる。
[ 3 ] 検査用プレートの楕円形の穴に、処理液をゆっくりと2滴滴下する。
[ 4 ] 長方形の窓に液が流れたことを確認して、20分ほど置いてから結果を判定する。
判定結果の研究
LAMP法との比較
LAMP法
従来のCCYVウイルスの検出にはLAMP法が多く使われてきました。LAMP法は遺伝子増幅法によって、感染葉からウイルスを検出する試験法です。
しかし、LAMP法には下記のようないくつかの課題がありました。
✓試験操作は専門性が高く、実験室レベルの器具や機器を必要とする。
✓結果の判定までにおよそ2時間以上かかる。
「やさい・くだもの検査キット」はこれらの課題を解決する、イムノクロマト法を使っています。
LAMP法とイムノクロマト法の判定結果比較
CCYVへの感染が疑われるハウス栽培のキュウリ葉(陽性疑い葉)と室内に隔離して育成したキュウリ葉(陰性葉)を用いて検討を行いました。検体に対し、LAMP法とイムノクロマト法の2種類の検査方法を同時に行い、その結果を比較しました。
下記の表のとおり、両検査における判定結果に相違はないことを確認しています。
検体名 | 検体葉 | 判定結果 (LAMP法) | 判定結果 (イムノクロマト法) |
---|---|---|---|
陰性葉サンプル | 陰性(ー) | 陰性(ー) | |
陽性疑い葉サンプル | 陽性(+) | 陽性(+) |