サツマイモ茎根腐細菌病 検査キット

 サツマイモが茎根腐細菌病に感染しているか検査するためのイムノクロマト試験キットです。
・包装単位  :検査10回分
・価格 (税別) :オープン価格(詳細は別途お問い合わせください)

茎根腐細菌病

病原ウイルス

サツマイモ茎根腐病
Dickeya dadantii.(Dsp)

検査方法

サツマイモ茎根腐細菌病の感染を簡易に判定!

検査方法はとても簡易的で、以下の2ステップを行い、約30分で検査結果を確認することが出来ます。

ステップ1:
検体(茎、イモ)を容器内で処理液に浸して押しつぶす。

ステップ2:
検査用プレートにステップ1の処理液を滴下して15分ほど静置する。

※チューブ内の液がうっすら茶色になる程度につぶして下さい。
※検体は腐敗が激しい部位及び乾燥している部位は避けて下さい。

PCR法とイムノクロマト法(本製品)の判定結果比較

PCR法

従来の茎根腐病の検出にはPCR法が多く使われてきました。PCR法は遺伝子増幅法によって、茎根腐病菌を検出する試験法です。

しかし、PCR法には下記のようないくつかの課題がありました。
 ✓試験操作は比較的専門性が高く、前処理も煩雑で実験室レベルの器具・機器を必要とする。
 ✓結果の判定までにおよそ半日間を必要とする。


「やさい・くだもの検査キット」はこれらの課題を解決する、イムノクロマト法を使っています。

イムノクロマト法(本製品)

PCR法で茎根腐病菌の確認された検体(陽性)と感染していない検体(陰性)を用いて、イムノクロマト法で試験を行い、判定結果を比較しました。

・陽性検体は「茎部位、イモ部位」ともに病変部ではイムノクロマトで検出可能でした。
・陽性検体の腐敗が特に激しい部分では液が流れ難くなるため検査部位として推奨しません。
・陽性検体での病変部に近い部位でもイムノクロマトで検出可能でした。
・基腐病菌に感染した検体ではイムノクロマトで陰性でした。

下記の表のとおり、両検査における判定結果に相違はないことを確認しています。

協力:宮崎県総合農業試験場